2005年09月02日

物語る? 

なんだかごちゃごちゃ抽象的な話をつづけてすいません。

でも、これは人がなぜお金をやりとりするのか、というのに通じるものだとわたしは考えています。

だから、最初にブログでへたくそでもかたちにしておきたかったのです。

さて。

人は、物語の中を生きている、というところまでお話ししました。

では、その根源的な物語とはなんでしょう?

それは・・・

人は、自分自身がこの宇宙で唯一の特別な存在である、という物語を生きているのです。

あるいは、うまくいえませんが、そうした物語を生きるべく運命づけられている、といいますか・・・。

それが良いほうに働けば、Self-Respectがしっかりでき、自身にあふれ、自分への尊敬を元に他人ともいい関係が築ける、そんな人間になれると思います。

それが悪いほうに働けば、その場合、ただ他人をやっかみ、他人を貶めることでしか自分を愛せない人間になってしまいます。

もちろん、それは両極端で、たいていの人は、その中間をあっちへいったりこっちへいったり、とすごしているのだと思います。わたしは、どちらかというと悪いほうに近いところをうろちょろしてますでしょうか・・・。

そうした傾向を確かめる証拠として、ひとつの人間が他人を評するときの物語があります。

それは、あいつには○○が欠けている、です。

あの人には、恋人として・夫として・上司として・友人として・企業家として・部下として・同僚として・政治家として・ブロガーとして、○○が欠けている。

それが、おそらく人が他人を批評するとき100%に近い形で物語るストーリーです。

そして、人がそうした物語を語るとき、その本人は透明なそんざいとなってどこにも存在しなくなってしまいます。
括弧をくくる、といいますが、つまり「棚にあげる」のです。

そして、自分が同じような目にあったとき・・・たいていの人はそれが「特別」な理由によってやむなくそうなってしまったと結論づけます。

すくなくとも、全ての面において、自分を特別扱いした物語をぜったいに物語らない、という人はいないと思います。

唐突ですが、自分を棚にあげるのではなく、たぶん他人の全てを棚にあげて愛そうとしたのが、ジーザス・クライストで、自分を棚にあげるというその自分すら無くしてしまい、かつそれを人にもすすめたのがお釈迦さまなんじゃないか、と思っています。

もちろん、いまの世の中で、お釈迦様のように悟ってしまう必要はありませんし、だいいちたぶん不可能です。

ただ、今日の商売は、そうした「他人の特別な自分」をあいてに行うわけで、人が、あいての「特別な自分」を尊重しあう、ということが大事じゃないか、と考えています。

そして、その過程で、「棚に上がっている自分」を、お釈迦様になったつもりで眺め、「自分を棚に上げている他人」をジーザス・クライストになった気分で見つめてみると、そこにお金を稼ぐ鍵が潜んでいるのではないか、と思います。

自分が売りたいものではなく、人が買いたい物を売る、人を利用するのではなく、人を助ける、というように・・・。

なんだかあやふやな話になってしまいました・・・

ついでに、上のことは自分では実践しようとしてもできてないことばかりです・・・

ううむ。

次は、もっと違った物語について語りたいとおもいます。

ではでは。


投稿者 itoh : 11:40 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月01日

物語る? マーケティング2

前回、ふつう、人間はある種の物語や思い込みによって生きている、と書きました。

それはどういうことか?

以下は、前回紹介した本を読んで理解した、わたしなりの考えです。

人間は、なにをするために生きているか?

人間は埋めるために生きているのです。

埋めるとは何を?

「欠落」を、です。

のどが渇けば、水を探さなければなりません。お腹がすけば、食べものを探さなければなりません。

お金が無くなれば、働かなくてはなりません。

それだけじゃありません。

恋人がいない、持てない、お金が無い、瘠せていない、ファッションセンスが無い、あるいは流行のナにそれを持っていない、貯金が無い、包茎である、貧乳である、目鼻の形が悪い、その他もろもろの欠点を、あなたは埋めなければいけません。

そして、あなたはその欠点・欠陥を生めるために行動を起こします。この資本主義の世の中では、それは殆どの場合、お金を払って何がしかのサービスを受けることに直結するか、関連しています。

実は上のほうの「欠点」は、男性向け女性向けのファッション雑誌を買ってきて適当にみつけてみたものです。

もちろん、上記のようなものは、ある意味で宣伝によって自分の「欠落」に気付かされただけ、というのもあるでしょう。

ですが、人間は、他人よって「欠落」を気付かされるだけの存在でしょうか?

それとも、最初から、「欠落」を背負って生まれてきて、それを「回復」しなければいけないという思い込みとともに生まれてくるのでしょうか?

わたしは、後者だと思います。

「欠落」を「回復」したいというのが宗教で言うところの人間の煩悩・原罪で、これを克服できる人間など何百万人に一人で、だからこそ宗教では阿弥陀様やイエス様などの救済が必要になってくるのでしょう。

秦の始皇帝、当時の世界観ではまさに全人類の主となった人でさえ、「不老不死」を求めました。
「死ぬ」という「欠落」を回復しようとしたのです。(もっとも、部下が差し出した適当な薬の飲みすぎで健康を害して死んでしまいましたが・・・)

昔は、より原始的な「欠落」を追い求めていたのだと思います。(つまり、もっと脳の原始的な部分が反応する欲望--食欲など)

いまは、そうした原始的な欠落が一段落し、より高度な欠落を追い求める時代なのだと思います。
(つまり、脳みその、もっと後のほうで進化した部分が感じる欠落)

たとえば、いまは失業したって、いきなり餓死するということはない、というくらい食べ物はあふれています。食べられる、ということは、とりあえず普通に働いていればほぼ過不足無く食べられます。

人間は、それで満足するでしょうか?

いいえ。こんどは、その食べ物が、あなたのどんな欠落を回復してくれるのか、を気にします。
健康促進、とか、瘠せる(?)とか、美容にいい、とか・・・

なぜなら、人間は、つねに自分は不完全であり、その不完全さを克服したい、あるいはしないといけない、という物語の中で生きているからです。

そして、いま、「食べる」ということに関して少なくとも命がけに努力しなくても良くなった少なくとも先進諸国では、ある意味で、すべての人間が始皇帝のような望み/欲望をもって生きていけるといえます。

それが、いまのニーズからウォンツへ、というマーケティング界の変化だと、思っています。

すいません、ながながと書きましたが、まだちょこっと続きます。

投稿者 itoh : 11:35 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月31日

物語る? マーケティング

そもそも、ネットで稼ぐということと物語の関係は何か?

いや、オフラインにしろオンラインにしろ、物語るという行為と「もの・サービス」を買っていただくということの関係は何か?

最初、わたしは映画や小説といった物語を作る商売にあこがれ、物語というものをつくる技術を調べていたことがありました。

それとは別に、WEBの仕事をするようになって、お金を稼ぐとはどういうことか、自分なりにいろいろと本を買ったりするようになりました。

最初、その二つのジャンルは、まったく別のものだと考えていました。

が、下記二つの本が、わたしに全く予期しなかった考えを与えてくれました。

それは、

4480020314表層批評宣言
蓮實 重彦

筑摩書房 1985-12
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と、

4309404316小説から遠く離れて
蓮實 重彦

河出書房新社 1994-11
売り上げランキング : 484,514
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どちらも蓮實 重彦 さんという、難解な文章を書く、映画好きでフランス文学や哲学が専門の、でも絶対に誉めない、人の悪口と読みにくい文章を書かせたら日本一という人が書いた本です。(かなりいい加減な説明ですが)

物語るマーケティングに関して、上の本で何が重要か?

まずは、表層批評宣言にある、人は健康と回復という「物語」を無意識のレベルで信じ、求めているということ。

読み返さないで記憶だけで書いていくのでかなーり不正確ですが。

たとえば、あなたが失恋からうけた「心の傷」はかならず回復されなければならない。

「両親の死」「両親の離婚」「トラウマ全般」という「心の傷」つまりは、完全・状態にたいする欠損は癒され回復されなければならない。

という人間の思い込みというか習性。

そしてもうひとつ、小説から遠く離れてに関しては、人は定められた物語を繰り返し物語ってしまう、という現象。

小説から遠くはなれては90年代の小説が以下に同じ神話を繰りかえし物語っているかというのを語っているのです。

また、その本の中でベタ誉めされている小説に、

枯木灘
4309400027中上 健次

河出書房新社 2000
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star最高傑作
star反復の力
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があります。

これは、人は、他人の作った物語のなかで生きざるを得ない、というお話だとわたしは勝手に考えています。

えーと、もともと読書好きなので、いきなり三つもマーケティングに全然関係無いような本を紹介していまいしまいた。。。

いったい、これがどうお金を稼ぐということに関係してくるのか?

続きはまた今度。。。

投稿者 itoh : 16:47 | コメント (0)