2005年10月05日

スパイダーマンは成功法則の夢を見るか?3

むっちゃ間が空いてしまいました。もろもろの準備にセミナーやら本業やらで・・・すみません。

で、スパイダーマンと、悪の科学者グリーンゴブリンの最後の対決。

グリーンゴブリンは、キルステン嬢を人質に、マンハッタン島のロープウェイにスパイダーマンを呼び出します。

そして、子供たちが乗ったロープウェイのロープを切って、それを左手にぶら下げ、右手にキルステン嬢をぶら下げて、ロープウェイの通っている橋の上でスパイダーマンを待ちうけ。

スパイダーマンがそのロープウェイにたどり着くと、こう言い放ちます。

"We are who we chosen to be. Now...choose!"
「在り方を自分でえらぶのが人間というものだ。いまが、選択の時だ!」

ええと、記憶にたよっている上にすっげえまずい訳ですが・・・。(^^;;

まさに、この一言を書きたくて、ここまでこんな話を書いてきたのです。

とにかく、このあと、スパイダーマンがどういう選択をしたか?

それは映画を見てのお楽しみ、スパイダーマンはこちらから、とリンクを張っておいて。

この連続記事の最初の方にも書きましたが、マーケティング本というのを見ると、なんか知らないけどいわゆる成功本にたどり着くと。

で、そういった成功本で、人間の人生ってのは、こういうハリウッド映画とかが元にしている神話に似ているんだよ、と。神田昌典さんの本とかに書いてある。

それは、本当なのか? 本当でも、じつは俺の人生、脇役でクライマックスの前にあっけなくやられちゃうんじゃないか?

ていうか、そもそも、文学とか前衛の映画とか現代芸術とかは、そういう神話的なお約束から逃れるためっていう文脈があるのに、じつは俺らの人生「お約束」でできてるのか?

と、そういう疑問を持っているところで、上の、

"We are who we choose to be. Now...choose!"

という言葉を聞いたわけです。

これ、いわゆる成功マインドを絡ませたマーケティング本やら、成功本・自己啓発本の背後にある考え方ですね。

人間は、すくなくとも経営者は、あるいはサイドビジネスでも、全部自分のせいだ、と思わないと成功できない。いや、これさえ納得できれば人生怖いものない、という。

とくに社長さんなんかは、詐欺にだまされてお金を取られても、それは法的にはその社長さんじゃないですが、だまされたのも、その後の損害への対応とか、全部自分で対処しなきゃいけない。

だまされた。しょぼーん。で会社つぶしちゃっても、だれも助けてくれません。

サラリーマンだったら、成績悪くても、ある程度の給料は保証される。

でも、経営者だったら、とにかくすべてに責任を取らないといけない。一般的に見て自分のせいじゃないこと、人にだまされるとか、地震で在庫が無くなっちゃうとか、そういうこと全部に、すくなくともそれへの対応は、責任をとらなきゃいけない。

なぜって、だれもその人の代わりには行動してくれないから。

自分で行動しない限り、業績・現実は変わらない。どんなに部下に不満があろうと、その部下を使って業績あげられなくてもその責任は全部経営者に来る、と。

さらには、この考え方をもっと個人の私生活にまであてはめれば、なんというか、アメリカ型のベンジャミン・フランクリンとかが好きそうなタフガイになります。

司馬遼太郎さんとか、歴史小説系の人が、資本主義の発達が個人の発達を促したってのは、きっとこういうことなんですね。

いま、自分がこういう生活をしているのは、神様とかそういうのが決めた運命じゃなくて、自分が過去に積み重ねてきた結果なんだと。

そういう思想が、ぽっとハリウッド映画に出てくる。やっぱり神話的な考え方と、成功法則的な考え方って似ているのかなぁ、と思ったしだいです。

で、人生は「お約束」なのか?

そうである、ともいえるし、そうでない、ともいえます・・・。

たとえば、ECサイトとかのバナーとか、テキストとか、表現を変えると、成約率が上がったり下がったりする(成約率は、サイトを訪ねてきてくれた人の数割るサイトで何かを買ってくれた人の数です)。

で、そういう反応っていうのは、飽きられるまではだいたい一定だったりするんです。10000人着てくれたら、XXXX人は買ってくれる、みたいな。

やっぱり、みんな「お約束」な反応をしてしまうのか、と。

いやいや、待ってみよう。

「お約束」な反応をしてしまうからこそ、マーケティングが出来るんじゃないか!

というわけで。

次回は、ちょっと話題を具体的な方向へ切り替えて、WEBページを作るときの横幅はいくつ?

という話です。

投稿者 itoh : 12:35 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月09日

スパイダーマンは成功法則の夢を見るか?

今日は映画のはなしをさせてください。

いや、決してけしてケッシテいきなりネタが切れたわけでなく・・・。

スパイダーマン、1のほうです。

最近2が出ましたけど、まずは1から・・・。

これについてつらつら語りつつ、神田昌典さんの本まで話をつなげたいと思います。

(え?)

今日は映画のはなしです。

いや、決してけしてケッシテいきなりネタが切れたわけでなく・・・。

スパイダーマン、1のほうです。

最近2が出ましたけど、まずは1から・・・。

これについてつらつら語りつつ、神田昌典さんの本まで話をつなげたいと思います。

(え?)

ええと。どういうことかというと、起業を志すときは避けて通ることのできない成功法則。これ、ほとんどがアメリカからやってきたものですが、これとアメリカの物語にある関係・関連が面白いと。

今回はそういうちょっと斜めにずれたお話です。

スパイダーマンのストーリーの解説はとりあえず検索してみてください。

こちらの本、

クリエイティヴ脚本術―神話学・心理学的アプローチによる物語創作のメソッド
4845903490ジェームス ボネット James Bonnet 吉田 俊太郎

フィルムアート社 2003-06
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star意外とシビアな神話・昔話の世界

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これは神話的な法則にしたがって物語を読み取ろうとしている本です。

基本的には、丸、ホイール、あんな形のが物語の基本だと。

まあ、字だけで説明するのに、針が一本しかない時計でイメージすると、まず主人公が6時のところにいる。下のほうです。

それがぐぐっと回って、上昇して、12時に来る。これがハッピーエンディング。

一方で悲劇に終わる人・物語というのは、12時から始まる。まあ、上昇の過程が必要でしょうから、11:30分とか、11:45分くらいから始まる。

で、12時にくる。そこからだんだんだん落ちていって、6時で終わる。どん底や、と。

マクベスなんかはこれでしょう。最初にマクベスは王様を殺して、自分が王様になる。ここで12時です。

でも、だんだん罪の意識とかにさいなまれて、2時、3時、とすすんでいっちゃうw

そして結局は殺した王様の遺児に殺されちゃう。ここで6時です。

じっさいには、この時計はひとつの映画とかでどんどん何回転もするでしょうし、あがっていく話・12時で終わるハッピーエンドの話だと、11時から12時にいくのがすごい大変w

というがあるのですが、基本はこれだと。

で、スパイダーマン、ええと、1はトビー・マグワイヤ(ワンダーボーイなんかで好きでした。これもいい映画です)こと、ピーター君、これが非常なガリベンタイプの、いわゆる女に奥手の、サエナイもてないいけてない高校生です。

ひょんなきっかけでこのピーター君がスパイダーマンとしての力を得る。まずこのきっかけ。

社会科見学で、好きな女の子キルステン・ダンストの写真をレポートに必要だといって、蜘蛛の入ったケースと一緒に撮らせてもらっていたら、逃げ出した改造蜘蛛にカプリっwとやられた。

これでスパイダーマンとしての能力を得る。ここ、まずは性欲です。 ここポイントです。

日本の成功本でよく引用されたのがマトリックス。とにかくお前はできるんだと。それをイメージするんだと。そうすればできるんだと。

スパイダーマンでは、その前に、性欲でアクシデントで思わぬ力を得てします。まずは、動機はいいから何でも行動しろとw

スパイダーマンのここも、わりとよく成功本で書かれている原則と一致します。最初は欲に従ってでも行動しろと。
(これは、成功本が正しいか、というんじゃなくて、どこまでその背後にある哲学が、物語に反映しているか、というテストです)

で、そこからまだ彼は正義の味方にはなりません。この力を使って、闇レスリングに出て、賞金で車を買ってダンストを乗せてドライブしようと。まだ性欲ですねw

ところが、勝ったのに主催者が難癖つけて賞金をくれない。しょぼんとして帰ろうとする。そこで強盗が出て、主催者から金を取る、ところがトビー君はすねているもんだから見逃してしまう。

そこで外に出ると、迎えに来るはずだった親代わりの伯父さんが、その強盗に撃たれて死んでいる。その伯父さんは、その前に、トビー君に説教してますね。

お前は成長していると。でも、成長した男ってのは、自分の持っている力に責任をもたないといけないんだと。

その伯父さんが、トビー君の責任の無さのせいで死んでいます。トビー君はこれを十字架として背負って、スパイダーマンとして犯罪者と戦う決意を固める、と。

まあ、このあとごちゃごちゃあって、さいごにはキルステン・ダンスト、ちょっと高校生にはふけてみえるんですけど、まあこの子に告白してもらう、と。

ただ、これ3まで作るので、そこではその告白を拒否してしまう。でも一応のハッピーエンディングです。

告白はされていて、その意味では12時です。ただ、それを受け止める準備が、続編を作る都合上ないというだけで。

ここでちょっと視点を変えます。

敵のほう。この映画のメインのラストボスは、スパイダーマンの親友の父親の科学者。

こちらに視点を置くと、こんどはこれが、12時から6時に落ちていく話になります。

ここまでで、長くなったので続きは次回・・・

投稿者 itoh : 12:50 | コメント (0) | トラックバック